川端です。
工場診断をしていると、「変わること」に慎重な経営者の方が多い事に驚きます。
世の中が変化しているのに、一日の過ぎるのが速く、流されてしまうのです。
会社を成長させたいと思いながら「今のまま」で良いと願う、もう一人の変化を嫌う考えが潜んでいるようにも思えます。
「今のまま」は、現状維持で無く、後退と考えなければいけないと思います。「今のまま」は、あり得ないのです。
人間も何もしなければ、老化します。老化を遅らせる努力が必要ですね。
さて、今のビジネスが、5年先・10年先も続く保証は、どこにも有りません。5年どころか今の売上が続く保証の無い時代、変化に対応した施策(行動)が、重要と思います。
その為に、売上に繋がる行動と、原価を低減する改善活動は、常にライバルより強化する必要が有ります。
工場診断後のレポートでは、このように行動する事の重要性と、いつまでに、何をするかを見える化して方向性を示します。
意識して行動する会社と、流される会社では、1年が終わった時の成果が大きく違います。
この事に気付いて頂くのも、コンサルタントの仕事の一つです。
やるべき事は、一つずつ行うのも良いですが、同時並行的(サイマルテニアス)にやらないと世の中の変化に対応して行けないように思います。
現在のモノづくりは、開発期間短縮のためにサイマルテニアスエンジニアリング(同時並行開発)が主流です。考え方は昔から有りますがコンピュータ・ソフトやネットワーク技術の発達でレベルアップしています。
この考え方を自分のビジネスに活かせば、短時間に成果が出せると思います。
考え方は、複数の料理を、同時に仕掛り、短時間に、複数の料理を完成する料理法と似ています。「段取り力」を鍛える必要が有ります。
昔は、歯医者さんも二人ずつぐらい患者さんを治療していましたが、最近4~5名を同時に呼び出し治療される医院も増えて来ました。
色々な職種で、この考え方は使えると思います。一生懸命やっていても、改善する余地はたくさん有ります。
時間の単位を一つ下げると、忙しいようで、空いてる時間が見えて来ます。(月→週、週→日、日→時間、時間→分、分→秒)
工場の改善は「秒」を使い行います。
1秒1円と考えれば、多くの時間(お金)をムダにしている事が分かります。
「今のまま」は、いつまでも続かないと思い。常に考えて行動した方が良いですね。
今日は、ここまでとします。
以上